DEPT 51@ EASON TEEN/YOUNG ADULT BOOK OF THE YEAR 2018ショートリスト
An Post Irish Book Awardsの1部門であるDEPT 51@ EASON TEEN/YOUNG ADULT BOOK OF THE YEAR 2018。
An Post Irish Book Awardsについては↓
受賞作品
THE WEIGHT OF A THOUSAND FEATHERS(by BRIAN CONAGHAN)
The Weight of a Thousand Feathers (English Edition)
- 作者: Brian Conaghan
- 出版社/メーカー: Bloomsbury YA
- 発売日: 2018/06/14
- メディア: Kindle版
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Bobby(ボビー)は17歳ながら、病気でほぼ寝たきりの母を介護し、幼い弟の面倒を見る多忙な日々を送っていた。ある時、親の介護をしている少年少女たちの集まりPoztive(原文ママ)に行き、アメリカ風の英語を話すLou(ルー)に出会う。
まだ感想を書けていないのですが、12月に読みました。受賞も納得の面白さ。
介護やLGBTといった重めのテーマを扱いながら物語の面白さで牽引していく、非常に内容のまとまった作品でした。
ノミネート作品
DOCTOR WHO: TWELVE ANGELS WEEPING(by DAVE RUDDEN)
Doctor Who: Twelve Angels Weeping: Twelve stories of the villains from Doctor Who (English Edition)
- 作者: Dave Rudden
- 出版社/メーカー: BBC Children's Books
- 発売日: 2018/10/11
- メディア: Kindle版
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イギリスの人気ドラマシリーズ、ドクター・フーのスピンオフ小説。悪役側に焦点が当たっているようです。短編12本で、かつクリスマスに関連した話とのこと。
スピンオフモノもノミネートされるとは、ちょこちょこ言っていますが懐の広い賞ですね。
THE SURFACE BREAKS(by LOUISE O’NEILL)
The Surface Breaks: a reimagining of The Little Mermaid (English Edition)
- 作者: Louise O'Neill
- 出版社/メーカー: Scholastic Fiction
- 発売日: 2018/05/03
- メディア: Kindle版
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有名な童話「人魚姫」を基にしてフェミニズムの視点から語りなおした物語。人魚姫Gaia(ガイア)は人間になることを夢見ていたが、それには代償が必要で……という筋は全く元ネタと同じです。
以前試し読みの感想を書きました↓
THE WREN HUNT(by MARY WATSON)
The Wren Hunt (English Edition)
- 作者: Mary Watson
- 出版社/メーカー: Bloomsbury YA
- 発売日: 2018/02/08
- メディア: Kindle版
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ドルイドには2種類いる。特別な能力を持つaugurと自然と調和するjudge。敵対関係にある2部族は太古から勢力争いを繰り返していた。主人公Wren(レン)は未来視ができるaugurであり、一族のためにjudgeの巣窟へスパイとして潜り込むことになる。
以前読んで感想を書きました↓
アイルランドの神話とうまく融合した質の高いファンタジーという印象でした。
SPARE AND FOUND PARTS(by SARAH MARIA GRIFFIN)
Spare and Found Parts (English Edition)
- 作者: Sarah Maria Griffin
- 出版社/メーカー: Greenwillow Books
- 発売日: 2016/10/04
- メディア: Kindle版
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伝染病により体の一部を失った人々に、Nell(ネル)の父はバイオテクノロジーを利用した手足を作ってあげていた。しかしNellの心臓は機械製だ。ある日Nellは砂浜でマネキンの腕を見つける。
ディストピアものですね。YAでこのテーマを持ってくるのか、と思うことが2018年は多かったような気がします。
DARK WOOD DARK WATER(by TINA CALLAGHAN)
Dark Wood Dark Water (English Edition)
- 作者: Tina Callaghan
- 出版社/メーカー: Poolbeg Press
- 発売日: 2018/09/01
- メディア: Kindle版
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Josh(ジョシュ)の兄(か弟)が溺死した。同様に家族を亡くした人たちと共に町の歴史家Naylor(ネイラー)に助けを求める。同時にJoshに不思議な出来事が起こりはじめる。
ホラーっぽいです。溺死とか水とかはやっぱり怖いですよね。水というと何かと死者と結びつけられますし。
以上、ノミネート作品でした。社会派の作品が多いでしょうか。私がYAの対象年齢だった時はもっとエンタメ寄りのものが多かった気がする。時代は変わるんですね。青少年のうちからこんな重厚なテーマを読んでいたらどんな大人になるのでしょう。