4月試し読みまとめ
Apple of My Eye
Apple of My Eye: The gripping psychological thriller from the USA Today bestseller (English Edition)
- 作者: Claire Allan
- 出版社/メーカー: Avon
- 発売日: 2019/01/24
- メディア: Kindle版
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ジャンル:サスペンス
ページ:400
あらすじ:Eliは妊娠してからというもの、体調の優れない日々が続いていた。そんな中不審な手紙が届き、Eliは疑心暗鬼に捕らわれるようになってしまう。
妊娠ってこんなに辛いの?と思わせる描写が長く続きます。母になるって大変なのですね……。体調や気分が優れず、夫を疑ってしまう・夫の気遣いがまるで子ども扱いされているようでイライラする自分を嫌悪してしまうあたり、Eliは本当に真面目で優しい人なのでしょう。夫Martinも彼は彼で、「そんなに心配しなくて大丈夫」と言われたことに対し「でもしちゃうんだ、好きだからね」と返せるイケメンっぷり。
Orchid and the Wasp
Orchid and the Wasp: A Novel (English Edition)
- 作者: Caoilinn Hughes
- 出版社/メーカー: Hogarth
- 発売日: 2018/07/10
- メディア: Kindle版
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ジャンル:家族、成長
ページ:346
あらすじ:Gael Foessは中々に厳しい人生を送っていた。仕事ばかりで子どもに関心のない両親、Gael以外守ってくれる人がいない弟。不満をこぼしながらも生きていたある日、父が家族を捨てた。弟を守るため、Gaelはロンドン、そしてニューヨークを旅することになる。
文章がビビッドで素敵、と思っていたら他のレビューサイトでも同様に言われていました。わかる。比喩の使い方が鮮やかです。
余談ですがOrchid(蘭)をずっとOrchardと空目してました。蘭と蜂というと、蜂に擬態してオス蜂を誘うオフリスが思い浮かびますね。
The Healer
The Healer: a dark family drama (English Edition)
- 作者: Sharon Thompson
- 出版社/メーカー: Bloodhound Books
- 発売日: 2019/01/22
- メディア: Kindle版
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ジャンル:ミステリー、家族
ページ:395
あらすじ:1940年代のアイルランド、Mollyのような女の子にとって生きていくのは難しい時代だった。容姿端麗で特別な力を持つ子はなおさら。人を癒し、出血を止める力を持つと言われるMollyは、成長するにつれて暴力と犯罪に巻き込まれていく。
これ主人公もサイコパスじゃないですか?というくらい思考回路が理解できませんでした。でも面白くて読んじゃう…不思議…。
Mollyが本当に特別な力を持っているかどうか、試し読みの範囲では判別できませんでした。周りと本人がそう思い込んでいるだけなのか、それとも本当なのか。どちらにせよ、癒しの手をもつ人間は誰に癒されればいいの……というお話みたいです。
Bumpfizzle the Best on Planet Earth
Bumpfizzle the Best on Planet Earth (English Edition)
- 作者: Patricia Forde
- 出版社/メーカー: Little Island Books
- 発売日: 2018/06/01
- メディア: Kindle版
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ジャンル:児童書、ユーモア
ページ:128
あらすじ:Bumpfizzleは異星人だ。惑星Plonkからとある使命を帯びて地球へ降り立ったのだ。あるいは、Bumpfizzleは10歳の普通の男の子だ。最近両親が生まれたばかりの弟に構ってばかりで嫌気がさしている。どちらがBumpfizzleの本当の姿なのかは、読者次第。
試し読み範囲少なかったのでいまいち文体だとか雰囲気はわからないのですが、日記風につづられているパートと普通の小説体(1人称)で書かれているパートが交互に出てくるようです。日記風に書かれているのが異星人としてのBumpfizzleかな…。
When All is Said
When All Is Said: A Novel (English Edition)
- 作者: Anne Griffin
- 出版社/メーカー: Thomas Dunne Books
- 発売日: 2019/03/05
- メディア: Kindle版
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ジャンル:人生、家族
ページ:326
あらすじ:これは一晩で語られた、1人の男の人生の話である。6月、土曜の夜、ホテルでMaurice Hanniganは5杯の酒を注文した。それぞれ1杯ずつを人生で関わった5人に捧げ、Mauriceはその人物との話を物語るのだった。
聞き手=読者のパターンでした。『ライ麦畑でつかまえて』形式ですね。穏やかで客観的な語り口と思ったら、たまに感情というか、語り手の人格が見えることもある。波のように寄せては返す文体でした。他サイトで「美しい文章」と言われていたのも納得です。