6月試し読みまとめ2
The Positive Habit
ジャンル:メンタルヘルス、ノンフィクション
ページ:288
あらすじ:ネガティブ思考から脱するための6つの方法。常に自分の感情をコントロールできればこれほど良いことはないが、中々難しいもの。ネガティブな思考からポジティブになるにはどうすればいいのか書いた本。
メンタル系の本ってどうしてこう、語り口が柔らかく感じるのだろう。読んでいるだけで自分の全てが肯定されている感……。
Dancing with the Tsars
Dancing with the Tsars (English Edition)
- 作者: Ross O'Carroll-Kelly
- 出版社/メーカー: Penguin
- 発売日: 2018/09/06
- メディア: Kindle版
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ジャンル:風刺、政治
ページ:368
あらすじ:妻は不倫したあげくに妊娠した。恐らく自分の子どもではない。他、フェミニズムにロシアにと風刺を詰め込んだシリーズ18作目。
なかなか衝撃的な始まり方。挿絵も多く読みやすい。言い方が悪いかもしれないが、通勤中など空いた時間に消費するのにいい本なんじゃないだろうか。
Last Ones Left Alive
Last Ones Left Alive: The 'fiercely feminist, highly imaginative debut' - Observer (English Edition)
- 作者: Sarah Davis-Goff
- 出版社/メーカー: Tinder Press
- 発売日: 2019/03/07
- メディア: Kindle版
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ジャンル:SF、ディストピア
ページ:280
あらすじ:世界は荒涼し、野にはゾンビたちがはびこっている。そんな時代に生まれ育ったOrpenは、母亡き後、保護者のMaeveと共に徒歩で旅をしていた。しかしMaeveがゾンビに感染してしまう。感染者はすぐ殺すべきだが、OrpenはMaeveを救おうと奮闘する。
”The Earlie King & the Kid in Yellow”を読んだ時も思ったが、ディストピア=ポストアポカリプス的なジャンル分けをされているのだろうか。何となくディストピアといえば、一見理想的な社会であるものの裏では超管理社会として人々の自由がない……といったような印象がある。しかしこの小説はあらすじを読んでも冒頭を読んでもどうも文明崩壊後の世界にしか見えない。主人公も
The world ended a long time ago but it is still beautiful.
と表現している通りだ。
とはいえ、乾いて荒涼した土地になってしまったアイルランド(たぶん西側海岸)と、主人公の無味乾燥気味な語りが非常にマッチしていて雰囲気抜群の小説である。これはいずれ読みたい。