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紹介:Martin McGuinness

本情報

Martin McGuinness: The Man I Knew

Martin McGuinness: The Man I Knew

 

ジャンル:インタビュー集、政治、伝記

ページ:352

Kindleだと2章初めまで試し読みができます。

あらすじ

現代北アイルランドの歴史を形作ってきた男、マーティン・マクギネス。彼を良く知る人々が、マーティンの人物像や行動を語ってくれた。

試し読みしての感想

マーティン・マクギネスという人物

1950年ロンドンデリーで生まれる。若い頃はIRAアイルランド共和国軍)、PIRAに属し、彼らが起こした様々な事件に関わっていたとされる。その後はIRAの政治組織シンフェイン党の一員として政治活動に携わった。さらには第二党となったシンフェインから、副首席大臣として北アイルランドを動かしていくことに。当時第一党だったDUP民主統一党)とシンフェインは対立関係にあった。しかしマクギネスとDUP党首ペイズリは共に打ち解けて政府を運営、紛争激化していた北アイルランドを平和へ導いた。2017年3月、心臓病のため永眠。

…と、教科書に載るレベルの人物です。実際河出書房新社から出ている「アイルランドの歴史」にはバッチリ写真つきで載っています。今の北アイルランドが完全に平和となったのかどうかはさておいて。

亡くなられてから約1年経ち、改めて「マーティン・マクギネス」とは誰だったのか、を語る本のようです。巻頭に関係のある人物リストと簡単な説明はついているのですが、ざっくり北アイルランドの歴史を知っていた方が読みやすいかもしれません。特に党の名前などの固有名詞がガンガン出てきます。

色々な側面から

試し読みでは丸々1人分のインタビューを読むことができます。もうこれだけでもかなりマクギネス氏の色々な側面を見ることができます。

マクギネス氏は詩作が好きだったらしいです。ドライブ中に自作の詩を朗読してもらい、「その詩、後でちょうだい」「いいよ」って会話したにも関わらず、結局くれなかった…というエピソードが印象的でした。話者によるとそんな人だそうです、マクギネス氏。

著者について

作家、放送局員。高校教師としてロンドンデリー、ダブリン、カナダで教える。1979年アイルランドに戻り現Ulster Universityで教鞭をとった。65歳で定年後、作家業とラジオ、テレビでの活動を行っている。