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紹介:The Night of the Party

本情報 

The Night of the Party (English Edition)

The Night of the Party (English Edition)

 

 ジャンル:ミステリー

ページ:400

Kindleだと2章まで試し読みができます。

あらすじ

1982年1月。Kilmitten(キルミトン)の街では猛吹雪の中、ある家でパーティが行われていた。4人の若者、Tom(トム)、Conor(コナー)、Tess(テス)、Nina(ニナ)は家の裏手に隠れてビールを飲んだり、たばこをふかしたりしていた。その夜、Galvin(ガルヴィン)神父が殺された。

それから35年。警察官となったコナーは父の後を継いでガルヴィン神父殺人事件の行方を追っていた。彼は昔なじみのトムが何かを知っていると踏んだが、口を割ってくれるかわからない。コナーの疑問によって、それぞれの道を歩んでいた4人は再会することになる。

試し読みしての感想

登場人物がいっぱい

読み出しはタイトルにふさわしくパーティの場面からです。ホームパーティに街の人たちがたくさんやってくるのですが、とにかく多い。ただでさえ英語の名前で覚えにくいのにそれが後から後から新登場。街の人たちにしてみれば見知った顔ばかりなのでしょうが、読んでいるこちらは初対面です。確かに、初めて来たパーティで壁の方に立ちながら人々のゴシップに耳をかたむけているような感覚ではありました。

もしどうしても覚えられなくとも、パーティの場面が終わればまさに祭りの後のような雰囲気に。ガルヴィン神父が殺されたことに街の話題は持って行かれ、登場人物もそれほど多くはなくなります。

舞台は架空の街

舞台となるキルミトンは架空の街のようです。あまり大きな街ではなく、噂話もすぐ広まってしまうような感じを受けました。

コナーはここで警官となって過ごすようですが、友人の中には恐らく都会に出て華やかな生活をしている人も。人生いろいろです。

著者について

ジャーナリスト兼作家。主にラジオで活躍されているそうです。

今作が2つ目の作品。