6&4

アイルランドの本(小説・児童書・YA)を紹介するブログです。

紹介:The Wren Hunt

本情報

The Wren Hunt

The Wren Hunt

 

 ページ:432

ジャンル:ヤングアダルト、ファンタジー

文章:やや読みやすい

Kindleだと1章まで試し読みができます。

あらすじ

Wren(レン)は毎年クリスマスに一族の敵Judgesに追われていた。かつてレンの一族Augursは魔法の力を持っていたが、今やそれもJudgesに奪われてしまっていたのだ。

家族の命を守るため、レンに言い渡された使命はJudgeの中でも高い位置にいるCassa Harkness(カッサ・ホークネス)の元へ潜入せよというものだった。カッサはJudgesとAugursの戦争を引き起こした原因の魔法呪文の研究をしていた。レンはそこである賭けに出るか悩むこととなる。

試し読みしての感想

文章が色っぽい

完全に個人的な印象です。なんだかヤングアダルトだというのに文章がやたらセクシーな気がします。うまく説明はできないのですが、読んでて普通の場面なのにどきどきしてしまうような。

そしてうっかり途中まで主人公が男の子だと思って読んでいました。女の子だったのですね。今後は僕っ子だと思いながら読むことにします。強がっているけどどうしても恐怖心を克服できないかわいい子です。

Wren=ミソサザイ

主人公の名前となっているWrenは和名ミソサザイという鳥を表します。彼女はこの名前があまり好きではなく、男の子(Wrenboyと称するガキンチョ)たちからもWren huntだなんだと鳥呼ばわりされて追いかけまわされています。

そもそも物語開始の聖ステファノの日はアイルランドにおいて祝日となっており、かつWren Dayと呼ばれています。試し読みの範囲にも出てきた、WrenちゃんがWranちゃんと呼ばれる由来や、上記Wrenboysもこのお祭りに関連しています。

著者について

ケープタウン出身。現在はゴルウェイに住んでいるそうです。

これまでに数冊本を出されていますが、ヤングアダルト向けは今作が初めて。自身にお子さんが出来てからヤングアダルトを書こうと思ったとか。