LISTOWEL WRITERS’ WEEK POEM OF THE YEAR2020ショートリスト
An Post Irish Bool Awardsの詩部門。Webサイト上で全ノミネート作品を読むことができる。
サイトはこちら。
昨年は200作を超える応募の中から3作がノミネートされた。今年は100作を超える中から4作がノミネートされている。
相変わらず詩の形式や技術については不勉強だが、何となく英詩は読むのが好きだ。
An Post Irish Bool Awardsについては↓
受賞作品
Salt Rain(by Audrey Molloy)
著者:シドニー在住。ダブリン生まれ、ウェックスフォード育ち。様々な誌面で精力的に詩を発表している。
詩とは何なのか。散文のような作品だった。雨のような悲しみが伝わってくる、世界観や雰囲気が抜群である。
ノミネート作品
Dear Sean(by Paul McMahon)
著者:ベルファストからコークへ移り住む。数々の賞をとり、また様々な媒体で詩を発表している。初の詩集が出版されている。
お手本のような形でありつつ、ストーリーのある詩だった。悲しみの中で微笑むような、 こういう詩は大好き。
The Kerchief(by Christine Broe)
著者:彫刻家、詩人。美術教師、美術セラピストとして働いていたが、現在は退職し創作活動にいそしんでいる。
牧歌的というか、昔懐かしい感じの詩だと思っていたら、最後の最後でアッと気がついた。最初から読み直すと、なるほど、そういうことかと何となく理解する。私に知識があれば読み出しからすぐ気がついていたのだろうが、読み直したおかげで詩の味わい深さが分かったように思う。
Pine Box in the Flea Market(by Dean Browne)
著者:コークに長く住んだ後、現在は旅をしながら暮らしている。複数の文芸誌に詩を発表する他、The Well Reviewの編集も務める。
遊び心のある詩。個人的には今回ノミネートされている中で1番好きだ。タイトル通り「箱」を巡る内容であり、作者の想像力が素晴らしいと思う。終わり方も良い。