紹介:Listen for the Weather
本情報
Listen for the Weather (English Edition)
- 作者: Justine Delaney Wilson
- 出版社/メーカー: Hachette Books Ireland
- 発売日: 2018/05/03
- メディア: Kindle版
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ジャンル:結婚、浮気、移住
ページ:272
*Kindleだと2章?まで試し読みができます。
あらすじ
Beth Rogers(べス・ロジャース)は少し前にアイルランドからニュージーランドへ引っ越してきたばかりだった。夫Steve(スティーブ)も、子どもたちも皆幸せそうだ。ベスもゴシップ好きで仕切り屋の母から離れられて悠々自適に暮らしていた。
1週間後、スティーブの元へ1通の手紙が届く。それは彼が浮気したという女性からのものだった。かつて1度の浮気を許したベス。今回も許すべきなのか悩む。
試し読みしての感想
移民として
アイルランドからニュージーランドへ、北半球から南半球へやってきたベス。その1番の感想が「暖かくて穏やかな気候」でした。リアルというかなんというか。確かに旅行でも海外へ行ったときに最も印象に残るのは天気と匂いかもしれません。
アイルランドも年間を通して穏やかな気候です(今年は珍しく大雪や寒い日が多かったようですが)、2℃~18℃くらい。ニュージーランドは2℃~23℃ほど。それほど違いがあるようには見えませんが、ベスの見え方は違います。ニュージーランドはひたすらにポジティブに描かれます。気候も、子どもたちの教育関係も、べたべたする潮風も、普通なら不快なことでもベスにとっては新鮮で良く見えています。アイルランドは田舎でコミュニティが狭く、全く良い風には見てもらえません。自分の国の良い所というのは、中々気付かないものなのかもしれません。
さらにベスは「海外で部外者となるほうが、故郷で部外者となるよりよっぽどいい」とまで言っています。そんなにアイルランドで生きづらかったのは、スティーブの過去の浮気とも関係があるのでしょうか。
著者について
1974年、ダブリン出身。何作か出版、受賞歴もあります。
ご自身もダブリンとニュージーランドを行ったり来たりの生活だとか。