紹介:Letters to my Daughters
本情報
Letters to My Daughters (English Edition)
- 作者: Emma Hannigan
- 出版社/メーカー: Review
- 発売日: 2018/02/15
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
ページ:352
ジャンル:家族モノ、ヒューマンドラマ
文章:まあまあ読みやすい
*Kindleだと2章まで試し読みができます。
あらすじ
Brady(ブレイディ)3姉妹、Beatrice(ベアトリス)・Rose(ローズ)・Jeannie(ジニー)は忙しい母よりナニーのMay(メイ)を慕っていた。3人ともそれぞれ独立していたが、突然メイの死の知らせが届く。
彼女の遺言があるというので姉妹はダブリンに集まる。そこで3人は人生を変えてしまうような決断を迫られることになる。
試し読みしての感想
主人公は誰だ
あらすじ読むじゃないですか、完全に3姉妹が主人公っぽいじゃないですか。ところがどっこい。読み出しから1章が終わるまでは彼女らの母Martha(マーサ)の視点で物語が進みます。しかもメイの遺体第一発見者。こんなにスリリングな出だしとは思いませんでした。
2章からは姉妹がメインになって物語が進んでいくようです。ちなみにローズとジニーは一卵性の双子。アラフォーです。
親の心子知らず
上記、3姉妹の母マーサは、忙しかったからといって子どもたちに愛情を持っていないわけではありません。むしろ自らの娘を誇りに思って誰より愛しています。これはマーサ自身が母親の学歴至上主義教育を反面教師として心がけていたからっぽいです。母親のしつけというのが、失言すると口を石鹸で無理やり濯いだ上、泡で汚れた服は自分で洗濯してアイロンしなさい!というものだからだいぶハードです。
しかし3姉妹にマーサのそんな思いが届いているのかどうかは微妙なところです。あらすじにもメイのほうを実母以上に母として慕っていたと書かれるくらいですし…。マーサの気持ちを知っていると、少し寂しく感じます。
著者について
ウィックロー州在住。アイルランドでは有名なベストセラー作家です。
心温まる家族ものが多い印象でしょうか。他にご本人は癌の経験があり、闘病記を本として出版されているのは前にこの記事で紹介した通りです。
詳しくはご本人のサイト(Emma Hannigan - Home)に記載があります。