紹介:Bank
本情報
ジャンル:YA、経済
ページ:224
*Kindleだと4章まで試し読みができます。
あらすじ
Finn(フィン)がある日、変なことを言い出した。貯めたお金をクラスの友人に貸して銀行の真似事をするのだと。金を借りたい友人はたくさんいた。あっという間に契約書のようなものまで取り交わしてフィンはすっかり銀行家きどりだ。Luke(ルーク)は一緒にやらないかと誘われはしたが、いまいちフィンの行動についていけなかった。その間にも金を借りたい友人は集まってくる。
試し読みしての感想
子ども銀行
どこかで似たような話を聞いたか読んだかしたような気がするのですが、子ども同士で「銀行」と称してお金を貸し付けるお話です。この仕組みを考えたフィンは完全にシステムを理解しているようですが、子どもである周りの友人たちにどこまで通じるのか。
簡単に踏み倒されたり、利子のことを理解してもらえずトラブルとかあり得そうです。
話が動くのはこれからか
試し読みの範囲では、ひたすらにフィンが自分の開いた銀行の説明をし、実際にお金を貸して貸借証明をもらうまでを追い掛けていきます。その間、主人公ルークは驚いたり戸惑ったりといったところ。まずはフィンの考えた銀行の何たるかの説明にページを割いている感じですね。
ルークがフィンの話に乗るのか、それとも批判的な立場になるのか、あるいはフィンの計画はうまくいくのかなど話が大きく動くのはこうした「銀行」の仕組みがきちんと明らかになってからなのでしょう。章ごとのページが少ないのでサクサク読み進められますね。
著者について
ダブリン在住。児童書の他にテレビの脚本や、フリーランスとしてIT系の記事も書いているそうです。ふり幅がすごい。